チャレンジすることの大切さ。

サブCBC

血液検査をしてこんな数値が出たら何を考えるか。。。

これは当院で実施した生きている猫さんの血球検査の結果です。医療に関わる方であれば驚異的な数値であることが分かるかと思います。
ヘマトクリット値が4%、血小板は限りなく0に近い数値です。紫斑も出現していました。
生きていることが不思議なくらいの貧血であり、採血した血液は半透明な赤色でした。

当院への来院当日まで他院で通院治療をしており、なおかつ致死的な感染症を患っていることが明らかになっていました。さらに来院時は横倒しでほぼ意識のない状態でしたので、見込みとしてはもはや手遅れで助からない状況であろうと思われました。

見込みがかなり厳しい旨をお伝えし、治療するとなると相当額のお金もかかることを飼い主さんにお伝えしたところ、「治療する!」とのお言葉・・・
実のところこの状況で治療を希望される飼い主さんは少ないこともあり、その言葉に驚きつつ、やるからには全部やってやろう!と気合いを入れ直し、入院治療を開始しました。

急速大量輸血、インターフェロン、低分子ヘパリン、タミフル、抗生剤、チューブフィーディングなどなど、集中治療の結果、

見事生還!

サブ1サブ2

いや、治療しておいてなんですが、ビックリです!

気合いや熱意で動物を治すことはできません。
あくまでも冷静で客観的なデータ収集・分析、確かな知識と状況判断から、診断治療をすることで動物を治します。

でも、獣医に気合いや熱意がないと飼い主さんは治療に踏み切ることができないですし、結果的に動物を助けることもできません。
チャレンジしないと助かるかもしれない命は救えません。

「チャレンジして失敗することを恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。」
ホンダの創始者、本田宗一郎の言葉です。

何も考えずにチャレンジしちゃう獣医さんも考えものでしょうが、頭でっかちでチャレンジしない獣医さんもいまいちですね。

飼い主さんにお電話したところ、退院後もすごく元気に過ごしているそうです。

治療させて頂きありがとうございました。この経験を活かして他の子にもより良い獣医療を提供していきます。


新製品のご紹介 ー ネクスガード ー

先日3日の木曜日に名古屋国際会議場で開催された、アレルミューン・ネクスガード発売記念講演会に参加してきました。

アレルミューンはアトピー性皮膚炎の新しい治療薬。
ネクスガードはノミ・マダニの駆除予防薬で今までなかったチュアブルタイプ(おやつ型)の新商品です。

今回はネクスガードを紹介します。革新的なアトピー治療薬のアレルミューンは次回ご紹介します。

ネクスガード冊子アレルミューン

チュアブルタイプのフィラリアの薬は以前から広く普及していますが、ノミマダニの予防薬では初めてです。フロントラインを代表とする背中に垂らすタイプが主流でしたが、もしかするとこの商品の登場によってチュアブルタイプがノミマダニ予防の主流になるかもしれません。

ネクスガード裏面 ネクスガード

使用法は毎月1回食べさせます。90%の犬が喜んで食べてくれるとのことです。ごはんに混ぜても構いません。
大豆を主原料として牛肉風味がつけてありますので、食事アレルギーのわんちゃんは使用を避けた方が無難でしょう。
垂らすタイプは犬の体の表面に広がるため、触った人間の手にも薬剤が付着することになります(もちろん基本無害ですが)。
ネクスガードであればその心配はないですし、シャンプーをたくさんしても影響はありません。

さて、重要な価格ですが、・・・

さすがにお高い・・・(TдT)

数あるノミマダニ予防製品の中でも最も高いのではないかと思います。

【当院の処方価格】
〜4.5kg 1400円(税別)
〜11kg 1550円
〜27kg 1700円
〜55kg 1900円

今のところ〜4.5kgまでのサイズのものを在庫していますので、4.5kg以上の子で試してみたいという方はお申し付け下さい。

〈2014年7月22日追記〉
ネクスガードは好評なため、27kgまでのサイズのものは常時病院に揃えておくことにしました。
食べがかなりいいようですね。

〈2015年4月24日追記〉
春の予防シーズンに入りましたが、想像を上回る人気です。今まで背中に滴下するタイプを使用していた方も、実は滴下タイプに対する不満点があったようで、美味しく食べてくれるタイプなら切り替えたいという方がたくさんいらしてびっくりしています。
わんちゃんに対する安全性に関しては、今のところ副作用は1件も見られていません。