マイクロチップ

先日マイクロチップの読取機を導入しました。左が読取機、右がマイクロチップの装着セットです。
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デザインは日本っぽくない配色。裏を見ると「Made in Germany」の文字。
そうなんです。マイクロチップはISO規格(国際標準化機構規格)に準拠しており、基本世界共通で読取が可能なのです。

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近づけると・・・

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マイクロチップ番号が表示されます。世界で唯一の個体識別番号です。

マイクロチップを挿入後、動物および飼い主情報を登録すれば手続き完了です。

意外と勘違いされている方が多いですが、
GPS機能はありません」 ( ̄Д ̄;)
いなくなっても居場所を知ることはできません。GPS機能が付いていたらすごく便利ですけどね。
ちなみに、以前は体温測定機能が付いていたライフチップバイオサーモというマイクロチップがありましたが、現在は製造中止となってしまい残念です。お尻に体温計を入れなくてもマイクロチップを読み取ることで体温を知ることができたので便利でした。

不意の脱走、東日本大震災のような多くの身元不明動物が発生した場合にマイクロチップが入っていれば、いち早く身元が判明し、飼い主様のもとへ帰ってこられる可能性が高まるでしょう。

分からないことやご不明の点があればお問い合わせ下さい。

<余談>
サッカー日本代表の一次予選敗退が決まってしまいましたね。
単なるスポーツの枠を超え、国家の威信がかかっているようなプレッシャーの中、代表選手の方々は本当に大変だと思います。
サッカーが好きで愛していて、その結果としてプロになり代表にまで登り詰めた選手ばかりだと思います。
厳しい論評や批判もあるようですが、サッカーを嫌いにならず頑張って欲しいですね。でも代表選手を引退する意向を示している選手の気持ちも分かる気がします。
個人的にはワールドカップの影に隠れている感のあるウインブルドンテニスの錦織選手を応援しています。現在世界12位で今大会第10シード。近代テニスでは日本人男子初の4大大会ベスト4を目指して頑張って欲しいです。


ワクチン接種のおまけ

ただいま当院でワクチンを接種した犬・猫・フェレットの飼い主さんにプレゼントを差し上げています。
ワクチンのおまけ

扇子です。先着順で、1家族1つとさせて頂きます。限定40個で、残り30個をきりました。
これで暑い夏を乗り切りましょう!

また、6月から動物看護師が一人増えました。日曜日のみの勤務ですが、よろしくお願いします。
後日、病院ウェブサイトにアップさせて頂きます。


猫の慢性腎臓病 其の3

6月ですね。暑いですね。自分が子供の頃はさすがに梅雨前にこれだけ暑いことはなかった気がします。
くれぐれも熱中症に気をつけましょう。病院を受診する熱中症の動物のほとんどが車中への放置です。
仮に10分間だとしても非常に危険ですので、細心の注意を払ってあげて下さい。

さて、今回は猫の慢性腎臓病の第3回です。今回が最終回ですが、よく受ける質問の中で重要なものをピックアップしてみます。

問.食べなくて困っています。体重も徐々に減ってしまって。どうしたらいいですか?

答.これは腎臓病の猫さんでもっとも多い悩みで、解決が難しい問題です。
食べない腎臓病食を頑張って続けて痩せるよりも、食べる市販食を適宜与えて体重を維持する方が良いことは間違いないでしょう。
急に調子が悪くなるのであれば腎臓病以外の病気が新たに発生していないかはチェックが必要です。
また、食欲増進剤としてレメロン錠(ミルタザピン)は有効でしょう。ただし、これは人間の抗うつ剤の1つで慎重に使う必要がありますのでご相談下さい。

 

問.吸着剤や活性炭の効果を教えて下さい。

答.コバルジンやネフガードが有名ですね。これらはごはんと一緒に飲むことで、腸管内毒素などが吸着されてそのまま便に排泄されるというものです。
内服することで血液検査の尿素窒素の数値が低下することも報告されています。
ただし、慢性腎臓病の余命を延長する効果は証明されていません。また顆粒状もしくは錠剤であるため内服を続けることが大変でしょう。
さらに腸管内の毒素以外に体に必要なものや他のお薬の成分を吸着しますので、その点にも配慮が必要です。

 

問.飼い主が自宅で皮下点滴をすることはできますか?

答.はい、可能です。動物病院によっては自宅での皮下点滴を認めていない病院もあります。
腎臓病の猫さんの通院ストレス、病院に来ると豹変する(怒る・パニックになる)、飼い主さんが病院の診察時間に来ることができない、などの場合は、皮下点滴のセットをお出しします。皮下点滴の方法もお伝えできます。

 

問.腎臓病になってから吐くことが多いのですが、何か対策はありますか?

答.吐いてしまう原因はいくつか考えられます。尿毒症の1つの症状かもしれませんし、高齢や腎不全の猫さんに多い便秘が原因かもしれません。
腎不全でよく吐くことに対する対処は、
・充分な水分をとること・・・水分の経口摂取、皮下点滴
・便秘があれば対処・・・充分な水分、ラクツロースシロップの使用、重度なら浣腸
・制酸剤(H2ブロッカー)の使用・・・CMで見かける人でも有名なガスター10など。腎臓病になると慢性的な胃酸過多になりやすいことが知られています。
・その他の薬を適宜使用・・・当院ではプロナミド(モサプリド)をよく使います。ただし犬の薬なので猫では効能外使用ということになります。

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実際にはその他にたくさん質問もありますし、知りたい情報もあるでしょうが、全国のネットユーザーにも有用であろう情報をメインに書きました。
この世の中、インターネットを見れば出所の不明な情報が、当たり前のことのように記載されています。
それらは、正しい情報、間違った情報、正しいか間違いか判断のつかない情報に分けられると思いますが、今回の記事を参考にそういった情報を眺めて頂くと有用な情報を取捨選択しやすいではないかと思います。(ほとんどが真偽不明な情報です。)

3回にわたって猫の腎臓病に関して書きました。参考にして頂けたら幸いです。
当院の患者様からは「更新遅いよ! (●`Д´●)ノ」という声も聞こえてきました。

たしかに! 更新頑張ります!