7月24日の出来事

24日の昼下がり、電話がかかってきました。
近所の小学校の4年生で、夏休みの自由課題で獣医さんのインタビューをしたいとのこと。
たどたどしいながらも慣れない敬語で頑張って話すその一生懸命さ。
3児の父としては、電話の向こうのそのひたむきな姿を想像するだけでもう涙腺が・・・(笑)

いつも心に刻んでいるのは、「獣医師が動物を治すのは当たり前。飼い主さんに納得・満足頂けるかが問題。」
小学生にインタビューしてみたいと思われる職業というのは素晴らしいと思います。
そこで思ったこと、
「夢を壊さないようにしないと・・・」
はい。思ったことをポロッに言ってしまうこの口。気をつけます。

話は変わって先日導入したエコー。
r_adrenalgland<右の副腎>
l_adrenalgland<左の副腎>

中央やや上にあるピーナツ型の黒い固まりが副腎ですが、厚みが4〜5mmの臓器もくっきりです。
今までのエコーでは全く見えなかった厚さ3mmの腸管構造もバッチリです。

このエコーでどんどん診断を下したいところですが、そんなに重症の患者さんが来ません(笑)
いや、病気の子が少ないのはいいことですけどね。


パピークラス開催報告(2)

7月の9日火曜日、13日土曜日とパピークラスを行いました。この2日間で、のべ10組の参加者の方にご来院いただき、賑やかに開催されました。
初めて病院に来たときは飼い主さんの後ろに隠れていた子も、他の子と楽しく病院内を走り回っていました。
pc

開催側として、パピークラスを行うにしても何となくではダメです。必ず理論が必要です。
現在では動物の行動に関しても学問として確立しています。
大学の獣医学の教科書でもこういったものが出ています。
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これは僕が学生だった頃にはなかったものです。実は授業としてもありませんでした。
読むとなかなか興味深い内容です。

新しい知見、情報を常に取り入れるよう努力を続けないといけないですね。

ああ、明日(今日)は午後2時から8時まで超音波のセミナーです。寝ないように頑張らないとです。
日々是勉強。


新しい超音波診断装置(エコー)導入しました!

SDU-2200pro
念願だった新しいエコーがやってきました!

IMG_0509
エコーは目的によって探触子を使い分けます。
左から、

リニア型・・・主に体の浅い部分を詳細にみることができます。一般臓器はもちろん、甲状腺や副腎など1cmに満たない大きさの器官まで観察することができます。

コンベックス型・・・お腹の中を広範囲に観察できます。体の深い部分の観察能力に優れるため、中・大型犬の内臓を見る場合に活躍します。

セクタ型・・・動きのあるものを観察する時に活躍します。主に心臓の観察に用います。

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少し専門的な内容ですが、このエコーには連続波ドプラ・パルスドプラ双方の機能が備わっているので、心臓内部での血液の流れや逆流をカラー表示したり、その速度を測定することができます。これにより心臓病の診断、心臓病の状態、さらには全身血圧の測定値と照らし合わせて心臓内の血圧の予測をすることが可能です。

ただし、実際のところ超音波検査の価値というのは 検査する人間の能力に大きく左右されます。つまりいくらいい器械を持っていても、専門的な知識と技術がなければ全く役に立ちません。
ただの器械自慢に終わらないように、今後とも超音波検査の知識・技術の習得に努めたいと思います。

という訳で、今月の14・15日の午後は超音波の勉強会に参加してきます!

<雑記>
今まで使っていたエコーは1996年製(!)のエコーでした。
1996年といえば、村山内閣が退陣し橋本内閣が発足した年であり、安室奈美恵を模した「アムラー」が流行語になった年であり、私が高校でテニスをしていた年であります。

日本には九十九(つくも)神という概念があります。森羅万象には霊魂が宿るという思想で、長く健在であったものには魂が宿るというものです。今の日本ではおろそかになってしまった、物を大切にしようとする素晴らしい考えだと思います。

こんな前置きを書きながら、私はあまり非科学的な考えは信じない口なんです(笑)。でもこのエコーにも歴史があり、少なくとも「想い」が宿っているのは間違いないでしょう。
廃棄処理することになりますが、なんだか寂しい気持ちになるものですね。

そういえば、映画「トイストーリー3」を観た時に、今の日本人が忘れかけたこの想いを、アメリカの映画から思い出させてもらった気持ちになりました。実写ではなくアニメーション映画ですが、素晴らしい映画なので観たことのない人は是非!
あれ? 超音波の話だったはずが映画の話に。。。(^^;