ゴールデンウィークの診察

ゴールデンウィーク中は特に休診日はありません。いつも通り木曜日のみ休診です。
ただし祝日は診察時間が9:00~13:00ですので、
・4月29日月曜日(昭和の日)
・5月3日金曜日(憲法記念日)
・  4日土曜日(みどりの日)
・  5日日曜日(こどもの日)
・  6日月曜日(振替休日)
は祝日の診察時間、9:00~13:00となります。

よろしくお願いします。

そういえば祝日の名前っていつ変わったっけと調べたら、4月29日は元々「天皇誕生日」という祝日で、平成になり「みどりの日」に変更、その後平成19年から現在の「昭和の日」になっていたんですね。それと同時に「みどりの日」が5月4日に移動したそうです。なるほど。。。常識ですかね? 就職してから祝日はずっと仕事だったのであまり考えていませんでした(^ ^;


犬の行動学

「うちの犬は怖がりだ、うちの犬は無駄吠えする、うちの犬は狂暴で咬みつく」これらは動物病院で診察をしていると、非常に多く聞く飼い主さんの言葉です。
では、これらは全てその犬の問題でしょうか?

いいえ。

ほとんどの場合、犬が犬同士の付き合い方・人間との付き合い方を学ぶ生後数か月の間にその学習の場を与えなかったことで生じている、つまり人間側の責任である場合がほとんどです。さらに「吠える・咬む」という場合は、その子が吠える・咬まざるを得ない方向へ飼い主側が導いてしまっている場合が多くあります。

庭に番犬として鎖で繋いでいた時代は今や昔。犬を可愛がり、犬に家族として人間社会に適応するように強制する時代。反面、その犬の特性を理解しようとする動きは小さく、「問題行動」として飼育放棄されることも社会問題となっています。そこで、犬本来の特性を理解し、それを利用して、人間社会に適応できるようにと、動物行動学という学問が注目されてきました。

僕自身も犬の行動学の教科書的な知識はある程度あるものの、それを実践する能力も経験もありません。
開業してから、その穴を埋めることはできないかとずっと考えていました。
いまだに昔の警察犬のように罰(痛み)で犬を「訓練」したり、服従訓練だといってマズルコントロールや仰向けで押さえつけるなど恐怖により犬を「しつける」としている動物関係者が多いのが現状だと思います。
(注:罰などによるしつけを否定するものではありません。一般の方(家庭犬)が行う方法として副作用や危険性が高いという意味です。また警察犬の育成方法も多様です。)

そこで、ひょんなきっかけからあるドッグトレーナーの方にお話を聞きに行きました。
驚きました。こんな学術的にドッグトレーニングを実践している方がいるのだと(^^;
今後良い連携を取っていけたらと思います。
飼い主さんと家族であるわんこのために、犬の行動学に関して啓蒙していけたらと思います。


ドアイヤン腸鉗子

火曜日の夜は9時からのセミナーに参加してきました。跛行診断に関するセミナーでとても面白かったです。ちなみに跛行とは‘びっこ’のことです。
会場で販売していた手術器械を見ていて、思わず衝動買い。
ドアイヤン腸鉗子
その名も「ドアイヤン腸鉗子」。「ドラ○もん腸鉗子」みたいな響きです。
腸をつぶすことなく、さらに中身をこぼすことなく腸切開の手術をするための道具です。
買った後にむやみやたらといじくり回してしまう気持ちは、趣味をお持ちの世の男性なら分かってもらえると思います。

ところで、会場は名古屋駅前だったのですが、大名古屋ビルヂングが跡形もなく解体されていました。建て替える後にも名称を残すそうですね。どんな建物が建つのか楽しみです。あと、高島屋の上のツインタワーの展望室っていつの間に無くなったんでしょう? 先日昇ろうと思って右往左往してしまいました(^^;)


膀胱結石

4ヶ月前から血尿と頻尿・残尿感があり、膀胱結石として治療しているが改善がないとのことで、セカンドオピニオンを求めて10才のわんちゃんが来院しました。抗生物質、療法食(ヒルズs/d缶・c/dドライ)、各種サプリメントを処方されているとのことです。持ってきて頂いたおしっこは強い酸臭で、その時点で適切な治療がなされていないことが分かりました。
‘尿の酸臭’=‘細菌感染をおこしている’ことが考えられます。細菌感染には抗生物質を使いますが、この子はずっと効かない抗生物質を使っていたということです。細菌感染を治さないで療法食やサプリメントを使ってもほぼ無意味です。
まずは適切な抗生物質を選択して使用しました。

犬の膀胱結石は
1.ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)
2.シュウ酸カルシウム
が、二大結石と呼ばれ、1のストルバイトであれば細菌コントロールと処方食で溶かすことができます。2のシュウ酸カルシウムは手術で摘出することになります。残念なことに摘出しない限りはどちらなのか診断できません。

ただここで大きな問題です。
kesseki
kesseki3
左上が膀胱結石、右下が尿道結石です。(膀胱結石が尿道に流れてきたら尿道結石です)
何ヶ月も前からおしっこがポタポタ出るとのことだったので、これも気づかれぬままだったのでしょう。

尿道結石はこのサイズだと外に出てくることは無いので、水圧をかけて膀胱に戻すしかありません。ただ、すぐまた落ちてきてしまいました。。。。

「悠長に1ヶ月間処方食を使って待ってられるか〜〜」、、、ということで手術です。
kesseki2
ああ、すっきり。
退院直後からスムーズな排尿ができるようになりました。飼い主さんにすごく喜んで頂いてすごく嬉しかったのですが、わんちゃんとは少し距離ができて涙(T_T)  そりゃしんどかっただろうからね。しょうがないよね。。。

シュウ酸カルシウム結石
検査の結果、結石の正体は2のシュウ酸カルシウムでしたので、すぐの手術で正解でした。
今後は療法食ヒルズu/dを食べながら、再発しないことを祈ります。

「結石です」と言われてずっと療法食使っていたりしませんか? 本当に必要なのか?適切なのか?ということを常に確認する必要はあるでしょうね。